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 弁狭窄の進行が早いこと,大動脈瘤や大動脈解離の合併頻度が高いことから,後天性大動脈弁狭窄よりも自然予後は不良とされてきたが,近年の診断,治療法の進歩に伴い,生命予後は健常人と比較しても遜色ないとする報告もある721).感染性心内膜炎が初発症状となることがあり,無症状の段階で,大動脈駆出音に注目して診断を下しておくことが重要である722),723).
4 自然予後
成人先天性心疾患診療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Management of Congenital Heart Diseases in Adults(JCS 2011)