①胸部X線
右胸心(20%)が多い.胸骨左側辺縁に上行大動脈陰影を認める.
②心電図
左室圧が低い場合は左軸偏位を認める.完全房室ブロックは,生直後から,あるいは経年的(22%)に認める789).左側副伝導路によるWPW型心電図は,2~3%に認める.心室逆位を反映し,V1 のQR波形,V6 のrS波形を認める.
③心エコー法
右室左室機能評価,三尖弁逆流,肺動脈圧推定を行える103),790).
④ MRI
大血管心室の位置関係,心室機能評価に優れ,術前評価に有用である103),791).ペースメーカ装着例では,CTが有用である.
⑤心臓カテーテル検査
心室機能,房室弁逆流,肺動脈狭窄の評価やカテーテルインターベンション時に行う.
3 検査所見
成人先天性心疾患診療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Management of Congenital Heart Diseases in Adults(JCS 2011)