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 拒絶反応の発生頻度が減少するのに従い,感染症の頻度も低下する.感染症の原因は,術後1 か月以内は細菌感染が主であるのに対し,その後は単純ヘルペスウイルスやサイトメガロウイルス(CMV)等の日和見感染が増加する598),599).CMV持続感染は移植心冠動脈病変(CAV)の危険因子とも考えられており600),治療は重要である.移植後感染症は,日和見感染に加えてレシピエント由来,ドナー由来の感染症にも注意が必要である.移植後は最低3か月間,ウイルス,真菌,原虫感染症の予防として,アシクロビル,ファンギゾンシロップ等の抗真菌薬,ST合剤を内服する.
8 感染症の管理
成人先天性心疾患診療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Management of Congenital Heart Diseases in Adults(JCS 2011)