次へ

①心電図

 左室肥大所見を呈する.

②胸部X 線

 成人期には拡大した肋間動脈による肋骨下部侵食像(rib notching)が見られることがある733)

③心エコー法

 左室肥厚の程度,大動脈弓部・峡部での縮窄の有無と程度,ドプラ法による縮窄部の流速を測定するが,成人ではエコーウインドウが狭く,評価が困難な場合がある.

④ CT・MRI

 大動脈形態を詳細に評価することができ,心血管造影検査を回避できることもある734)

⑤心臓カテーテル検査

 狭窄部での圧較差を測定する.収縮期圧較差20mmHg以上を有意な縮窄と定義する.大動脈形態を評価する.早発性冠状動脈疾患のリスクがあり,40歳以上では,冠状動脈造影も行うことが望ましい735)
3 検査所見
成人先天性心疾患診療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Management of Congenital Heart Diseases in Adults(JCS 2011)