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 心房位血流転換術全体の25~ 30年生存率は,65~ 80%である.Ⅰ型では約80%,Ⅲ型で45%,Mustard術後20年のⅠ型は約80%で,Ⅱ型では約50%であった952)−954).Senning 手術とMustard 手術で統計学的な有意差はない954).術後10~ 20年後のNYHA機能分類は,Ⅰ度が約80%,Ⅱ度が約15%と概ね良好である948),949)

 術後20年で,40%のみが洞性調律で,11%にペースメーカ植込みがされている950).心房粗動は14%に起こるとされ,突然死の原因ともなる955).術後長期の突然死は,不整脈,心不全が原因とされる951)
4 予後
成人先天性心疾患診療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Management of Congenital Heart Diseases in Adults(JCS 2011)