発生頻度の高い心室中隔欠損,Fallot四徴等を中心とした先天性心疾患による死亡総数は,1968年以降明らかに減少している.また,年齢別の先天性心疾患死亡数を検討すると,1972年と比べて,1997年には,0 ~ 19歳の死亡数は半減しているが,60歳以上は,著明に増加している19).この事実は,多くの先天性心疾患が,小児期,成人期を過ぎて,60歳を超えて生存していく傾向を示唆している.
2 先天性心疾患の死亡率
成人先天性心疾患診療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Management of Congenital Heart Diseases in Adults(JCS 2011)