(1) 基本的術前検査(動脈血酸素飽和度,ECG,胸部X線,経食道心エコー法,血液検査および凝固系検査)
(2) 非心臓手術および術前検査は,先天性心疾患に習熟した麻酔科医や外科医がいる施設で行われることが望ましい
(3) 以下のハイリスク患者における非心臓手術は,急変時に対応できる先天性心疾患の専門施設で行われることが望ましい
● Fontan術後患者
● 重症肺高血圧
● チアノーゼ性心疾患
● 心不全や弁疾患等の遺残病変や抗凝固療法施行中の複雑先天性心疾患
● 重症不整脈を伴う先天性心疾患
(4) 非心臓手術時のリスクに関して,先天性心疾患に習熟した専門家へコンサルトすることが望ましい.
(5) 中等度以上のリスクを有する患者の非心臓手術時には,心疾患に習熟した麻酔科へコンサルトすることが望ましい4) (ClassⅠ,Level C).
1 一般的な注意点
成人先天性心疾患診療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Management of Congenital Heart Diseases in Adults(JCS 2011)