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①胸部X線

 右室の拡大,左第2 弓の陥凹,肺血管陰影の減少を認める.右大動脈弓を約25%に認める.

 側副血行が発達すれば,その部分の肺血管陰影が増強する.

②心電図


 右軸偏位,右室肥大を認める.

③心エコー法

 心機能と大動脈閉鎖不全の評価には有用であるが,肺血管や側副血行の評価は難しい.

④ CT・MRI

 肺血管や側副血行の描出に有用であり,特に3 次元構築により立体的に血管走行を把握でき,得られる情報は大きい.心臓カテーテル検査も,肺動脈や側副血行の評価に有用である.

⑤肺血流シンチグラフィー

 肺動脈の閉塞や狭窄による肺血流分布の異常を把握できる.
3 検査所見
成人先天性心疾患診療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Management of Congenital Heart Diseases in Adults(JCS 2011)