1 心室中隔欠損
非チアノーゼ型先天性心疾患
先天性心疾患の中で最も頻度が高く(30%).欠損孔のサイズと部位により,症状と自然歴,治療法が異なる141),661)−663).近年,心症状を伴う中~大欠損は乳幼児期に安全な開心術が施行され,術後遠隔期の予後は良好である.そのため成人期の問題は,乳幼児期に開心術がなされなかった小欠損心室中隔欠損の感染性心内膜炎を含む管理と円錐部欠損に伴う大動脈弁逸脱や大動脈弁逆流,バルサルバ洞動脈瘤破裂に集約される.
成人先天性心疾患診療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Management of Congenital Heart Diseases in Adults(JCS 2011)